高知県にあるモネの庭に行ってきました。アクセス・所要時間まとめ

もう半年前になりますが、今年の春、初めて高知県にあるモネの庭に遊びに行きました。

モネの庭には、前々からずっと行きたかったのですが、今回やっと念願叶いました。モネの庭はモネの色彩感覚を五感で感じられる理想のガーデンでした。デートにもおすすめです。

素敵なガーデンの写真と一緒に、モネの庭の営業時間やアクセス・所要時間の情報もまとめます。

モネの庭とは。

モネの庭は、世界でたったふたつの場所にしかありません。

ひとつめは、フランス・ジヴェルニー。画家クロード・モネが晩年を過ごしたまさにその場所が、今はモネの庭という庭園となって残されています。

「今はモネの庭となっている」と書きましたが、実際は「今もモネの庭となっている」が正しい表現です。

生前、モネは余生をジヴェルニーで過ごし、絵画制作に加え、庭園づくりにも時間をあてていました。

モネはこのような言葉を語っています。

「道楽や目の保養のためばかりでなく絵の題材として庭を作りたい。」

モネはこの言葉通り、庭を大きなキャンバスとして壮大な作品を作り上げました。上の絵は、そのジヴェルニーにあるモネの庭を描いた作品です。

そして、モネがそこまで情熱をかけた庭を再現しているのが、高知県にある「モネの庭」。世界にふたつめのモネの庭です。

高知県にあるモネの庭は、実際に本家モネの庭の管理責任者がフランスから訪れ、栽培指導もされたといいます。

本家が認める、世界でふたつめの「モネの庭」。本家モネの庭の世界観、モネの絵画の世界観をそのまま庭園にしているとても素敵な場所です。

モネの庭は「しょぼい」?「手入れがされていない」?

モネの庭の口コミを見ていると、

  • パッとしない。
  • しょぼい。
  • 手入れが全然されていない。
  • 雑草だらけ。

というコメントが時々見つかります。

モネの庭の公式ウェブサイトにはこんな一文があります。

「北川村「モネの庭」マルモッタンでは、環境問題についても取り組んでいます。極力、農薬など使わず、人のチカラで病虫害から花・木を守ることで次世代に悪影響を残さないように努めています。また地域への貢献を深め、地域とともに発展していく場所として、教育や地域産業への取り組みも進めています。」

引用元:高知県北川村「モネの庭」マルモッタン公式ウェブサイト内「モネの庭とは」より

モネの庭では、農薬を使わずに、花や木を育てているようです。

少し庭いじりや土いじりをされたことのある方なら、並大抵の努力では木や花をきれいに育てることはできないと知っています。まして、モネの庭のように多くの種類・株数の植わる庭園であれば、なおさらです。

虫がついたり、病気にかかったりもします。そんなダメージから、手っ取り早く確実に草木を守るためのベターな方法のひとつは、農薬を使うことです。

しかし、モネの庭では、その農薬を用いずに草木を育てています。

草や木・花だけでなく、昆虫や小動物や魚、土、川、池、地球、ひいては人間自身にとっても優しい栽培方法を、モネの庭は実践しているんだと思います。

雑草さえも、「モネの庭」では主役になる。

確かに、他のよく手入れされている大きな花公園と比べると、わたしも「あれ?少し雑草が多いかな」と思いました。

でも、園内を見ていると、次第にモネの世界観に吸い込まれていきました。

「雑草は抜くもの」というのは、人間の勝手な考えですが、モネにとっては「雑草も主役」「雑草もあるべき命」だったのでは、という思いになりました。

「画家にとって、使わない色・いらない色がないように、きっといらない植物もないんだ。」

さらに言えば、「いらない人間なんていないんだ。」と感じさせてくれました。

その時、少し自信を失っていた時期だったので、モネの庭はわたしを元気付けるうってつけの場所でした。

(もちろん、雑草でボーボーというわけではありません。農薬を使わない手入れがどれだけ大変なのかを考えると、手入れが十分に行き届いている庭園です。)

モネの庭の写真日記。

わたしたちが訪れた時は、春の初め。チューリップが咲き始める時期でした。

ワスレナ草とピンクのチューリップは、モネが庭園作りの中で特にこだわった花壇だとされています。

とろけるような色合いが、春の訪れにはぴったりです。モネの色彩センスがどれほど優れていたのか、五感で感じられます。

ワスレナ草のマクロ写真。モネの庭を訪れた日は、雨が降っていました。

初春のまだ冷たい雨にも負けず、けなげに、そしてたくましく咲いていました。

雨にも負けない。頑張れ、ワスレナ草。

こちらもチューリップと、後ろのお花の名前は何かな?紫のワスレナ草?少し違う感じもするけど。

こちらの花壇も色合いがとても素敵でした。ピンク・赤の少し混ざったピンク・青の少し混ざったピンク・薄紫・後ろにはバイオレットも。

モネの絵画のような、嫌みのない心を洗う色彩です。

うねーん、と。雨のせいでみんな斜めを向いていました。

晴れたら、頑張って上に上に花を開かせるんだろうな。

チューリップやビオラなどの寄せ植え。

斜めから撮ると、花壇に植わった色とりどりのお花がよりはっきりとします。

赤色だけの花壇・ピンクの花壇・青の花壇と分かれているのも素敵だけど、こんな混成花壇もとっても素敵。

いろんな色がこんなに混ざっていても、ちぐはぐではなく、統一感があります。

そして、チューリップの足元には「雑草」が可憐なお花をちゃんと咲かせていたりします。もう雑草って呼ぶのは失礼だね。

「きっと、人間もいろんな個性の人がいるからこそ、世界は素敵なんだ」と思わせてくれます。

雨に打たれて、うなだれるポピー。

「疲れた時は下を向いていてもいいんだよ」と教えられた気がします。

夫が好きなスノーフレーク。雨粒をまとって、小さなランプのよう。

ぷくっと膨れた、かわいい黄色のお花。キンチャク草というそう。

そのまんまのネーミングにクスッと笑ってしまいます。

今回の写真はほとんどが花の庭で撮影したものです。実は、思っていたよりも、行き道に時間がかかり、閉園時間までに園内を回りきれませんでした。

モネの庭の基本情報まとめ。

高知県北川村「モネの庭」マルモッタン

  • 住所:高知県安芸郡北川村野友甲1100番地
  • 電話番号:0887-32-1233
  • 開演時間:10:00〜17:00(7月8月は9:00〜16:00)最終入園は閉園時間の30分前。
  • 休園日:毎週火曜日(祝日営業)
  • 長期休園(12/26〜1/1,1/10〜2/28)もあるので要確認。
  • 入園料:大人700円、小人300円。
  • ペットは入園できません。

四国内各県からのアクセス・所要時間まとめ。

・高知市内から(およそ1時間30分)

国道55号線を東へ。奈半利の交差点を左折し国道493号線をしばらく走ると、右手入り口に看板があります。

・徳島市内から(およそ3時間)

徳島自動車道を利用する方法と、国道55号線をひたすら南下する方法。どちらも時間はほとんど変わりません。

高速を利用する場合は、徳島自動車道〜高知自動車道に乗り、南国ICで高速を降り、高知東道路国道32号線を使って南下します。国道55号線(南国バイパス)を左折し奈半利を目指します。

奈半利の交差点を左折し国道493号線をしばらく走ると、右手入り口に看板があります。

国道55号線をひたすら南下する場合は、ところどころバイパスがあるので利用すると早いです。奈半利の交差点を右折し国道国道493号線をしばらく走ると、右手入り口に看板があります。

・高松市内から(およそ2時間30分)

高松自動車道〜高知自動車道に乗り、南国ICで高速を降り、高知東道路国道32号線を使って南下します。国道55号線(南国バイパス)を左折し奈半利を目指します。

奈半利の交差点を左折し国道493号線をしばらく走ると、右手入り口に看板があります。

・松山市内から(およそ3時間)

松山自動車道〜高知自動車道に乗り南国ICで高速を降り、高知東道路国道32号線を使って南下します。国道55号線(南国バイパス)を左折し奈半利を目指します。

奈半利の交差点を左折し国道493号線をしばらく走ると、右手入り口に看板があります。

 

どこから行くにも、かなり時間がかかることが唯一の難点です。

でも、わたしはこれまで行った庭園や花公園の中で、だんとつで「モネの庭」が一番好きです。よく手入れされた大規模な庭園よりも、です。

「モネの庭」は、見て楽しむだけでなく、心に訴えかける庭園です。

生きる上で大切なことを学べた気がします。そして、「ヒトと自然」「共生」という田舎暮らしにとって、大切なテーマについても学べました。

近ければ、いっつも行っているだろうな。また四国に帰省した時は、ぜひ行きたいです。

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