長崎弁ばマスターしてネイティブごたん話したかとよ。
最近のわたしの熱量は、もっぱら「長崎弁」に傾いています。
夫と結婚して、もうすぐ2年。長崎に本格的に居を構えて、1年半ほどになります。
きっかけは夫のこんな一言。
「阿波弁は怖い」。
衝撃の一言でした。
わたしは、四国・徳島で生まれ育ちました。父も母も両方の祖母も祖父も生粋の徳島人。わたしは、もちろんネイティブ阿波弁スピーカーです。
わたしのアイデンティティーのひとつと化していた阿波弁ですが、結婚してしばらく経ったある日、夫に「阿波弁が怖い」と言われてしまったのです。
夫いわく、阿波弁は、「ほうよなぁ」とか「ほうだろ?」とか、いちいち語尾が強い、とのこと。はたと自分の話し方を振り返ってみると、確かに納得かも。
徳島県民同士や、四国・関西圏の人同士であれば、きっとそんなに問題にはならなかったはずですが、ネイティブ長崎弁スピーカーの夫には、ちと刺激が強かったようです。
例えば、わたしが夫に「今日って出かけるんだろ?」と聞けば、夫からすると「出かけないという選択肢は与えられていない」という追い詰められた気分になるようで。
わたしは普通に話しているつもりでも、反論は絶対に許さないという圧力を感じていたようです。ごめんね。
夫からの「阿波弁は怖い」という指摘を受け、このままでは夫婦のコミュニケーションが成り立たない!と危機感をいだいたわたし。
阿波弁というアイデンティティーを捨て、「そうよね」「そうじゃないの?」という柔らかい言葉遣いを心がけるようになりました。
そして、気づいたことがひとつ。
やっぱり長崎弁は柔らかか。
長崎に嫁いできたすぐは、道を歩いていても聞こえてくる会話が韓国語や中国語のように聞こえ、よく夫に「ねぇ、今すれ違った人たちって韓国人やった?」と尋ねていました。
それが今では、長崎弁のリズムがなんだか落ち着くんです。
まだまだ耳が慣れていないので、聞き取れない方言もあるのですが、長崎弁、和みます。
優しい言葉遣いを心がけていたら、ついでに、ついつい長崎弁のイントネーションや方言まで真似してしまうようになってしまった今日この頃です。
「これ、おいしかねぇ〜」「うわぁ〜、花のきれか〜」「今日は気温のあがっとかねぇ」「あ、ゴミば捨てんば」
長崎弁、楽しかばい。ばってん、里帰りばした時に、話し方のおかしかけん、家族にバカにされっとですよ。
ばってん、やめられんとです。
こんにちは。たまたま見かけて面白く読ませて頂きました。
今更ですがコメント失礼します。
私の父は長崎出身で、母は徳島出身です。
母は阿波弁で話すのでどちらも聞いて育ちました。
私の感覚では阿波弁の方が優しい感じがしますよ。
ほうで?~でよ?~じゃろ?みたいな言い回しがとても可愛いです。
長崎弁は上品な女性が使うととてもいい感じがしますが、
言葉自体は男言葉っぽいので、人によっては女らしくないと感じる時もありますね。
父は基本的に阿波弁が好きですが、唯一いやがっていたのは「おっさん」です。
徳島ではおじさんのことを普通にそう言うようですが
長崎では若干失礼な印象になってしまうんですね。
方言って面白いですね。
それでは。