松尾カメラ時計展[雲仙]洗練された空間で奥深い日本茶の世界を体験。

雲仙温泉街にある素敵な喫茶室「松尾カメラ時計展」に行ってきました。

インスタグラムで見かけて、雲仙にとっても素敵なお店があるなぁと、前々から気になっていたところ。

今回、念願かなって伺うことができ、素敵なお茶体験ができたので記事にしたいと思います。

日本茶インストラクターでもあるアキさんの淹れるお茶は絶品ですよ!

「松尾カメラ時計展」ってどんなお店?

風情ある雲仙温泉街に、日本茶喫茶室「松尾カメラ時計展」はあります。

もともと、お義父さんが営むカメラ屋さんを展示スペースとして活用しだしたのが始まり。

「松尾カメラ時計店」ではなく「松尾カメラ時計展」なのはそのため。

お店の中はこんな感じ。アンティークな古道具で統一されたお洒落な空間。

カメラ屋さんだった名残の、古いカメラも展示されています。

こちらのスペースで現在、お嫁さんのアキさんが「日本茶喫茶室」をしておられます。

気軽にお茶をテイクアウトすることもできますし、お茶の生産過程、処理方法や淹れ方などストーリーに触れながら店内でゆっくり楽しむこともできます。

本日のメニュー

夏紅ほうじラテ(ホット・アイス) ¥ 500
和烏龍のスパークリング ¥ 500
急須で淹れる日本緑茶 ¥ 500
登山茶会(平日限定) ¥ 2,000
お茶のワークショップ(平日限定) ¥ 2,000

今回は、お茶のワークショップを体験してきました。

心をリフレッシュできるとても素敵な時間だったので、写真多めで書いてみます。

※「お茶のワークショップ」は平日限定の予約制です。

お茶のワークショップ

▲ ワイングラスで提供される急冷ほうじ茶 ▲

まずウェルカムティーとして最初に提供されたのが、ワイングラスに注がれたほうじ茶。

お茶をワイングラスでいただくなんて!最初っからお洒落でテンションが上がってしまいます。

チープな表現しかできないのが申し訳ないのですが、香りがものすごい良いです。

これ、贅沢に春の初摘みで、ほうじ茶を作るために摘んだお茶を、しっかり濃いめに煮出して氷で急冷したものだそう。

ワイングラスの効果も相まって、とっても香ばしい!

今まで飲んできたどんなほうじ茶とも違います。いやぁ、美味しい。

▲ 低温でじっくり淹れる緑茶 ▲

ほうじ茶を楽しんだあとは、緑茶。

茶器に入ったお茶の葉の色が美しく、目を奪われます。

アキさんの、所作一つ一つが美しい。

そして使われている茶器も、どれも美しく惚れ惚れしまいます。

「こちらの茶器は満遍なく茶葉がお湯に浸かるように設計されているんですよ」と説明してくださいました。

なるほど、淹れたあとでも全然茶葉が偏っていません。やっぱり茶器によってもお茶の味って変わるんですね。

1杯目は60℃くらいの低温でじっくり淹れるのが美味しいんだそう。

一口いただいてみると、その味にびっくり。甘い!

苦味が全くないわけではないんですが、とにかく甘み・旨味がそれを上回ってて美味しい。

「このお茶は、5煎目、6煎目まで美味しくいただけるんですよ」

お茶好きの私の父が、いつも2煎目、3煎目くらいまでは飲んでたけど、5煎目までいただけるとは。

でも、何度も淹れると渋くならないのかな・・と思ってました。このときまでは。

続いて「べにふうき」という品種の和烏龍茶(半発酵茶)を淹れてくださいました。

この茶園の「べにふうき」は、とても品質が高くよく賞を獲るお茶なんだそう。

▲ べにふうきの半発酵茶(和烏龍) ▲

先程の緑茶とは、全く色味が違います。

三川内焼きの唐子絵の茶器がとってもキュート。

いただいてみると、これまた美味しい。(先程から美味しいとしか言ってませんが・・)

全然渋みもなく、苦味もマイルドでとっても飲みやすい!

説明を聞きながらいただくと、じっくり味わおうとするのでまた美味しさも増しますね。

和烏龍茶の後は、先程の緑茶の二煎目。

二煎目、三煎目になると味を出すために高温で抽出していくそう。

「高温で淹れると苦味が出てくるので、お茶請けと一緒に楽しんでください」とのこと。

▲ お茶請け ▲

このタイミングでようやくお菓子解禁!

いつ手をつけようかと悩んでいたのですが、お茶の苦味を感じるこのタイミングで楽しむ。まるでコース料理のようです。

無花果のドライフルーツと、ブランデーの効いたしっとりとしたケーキ。

お茶といえば羊羹とか饅頭とか和菓子でしょ!と思っていたのですが・・

ドライフルーツがお茶にめちゃくちゃ合っててびっくり。このペアリング、最高に美味しいです。

今度から自宅でお茶飲むときもドライフルーツを合わせようかなと思うくらい相性バッチリ。

▲ べにふうきの発酵茶(紅茶) ▲

だんだん机の上が賑やかになってきました。まさにワークショップ。

今度は、先程の和烏龍茶と同じ「べにふうき」の、紅茶(発酵茶)を淹れてくださいました。

淹れたあとのだんだんと冷める温度によって目まぐるしく変わる味が楽しい!

しばらく経ったものは、砂糖が入ってるかと思うほど甘く、こんなにも味が変わるのかとびっくりしました。

「茶畑に飛来するウンカという虫が、紅茶の甘い香りを引きだしているんですよ」と、アキさん。

ウンカといえば田んぼの害虫として度々ニュースになる、どちらかといえば嫌われ者の存在。

多くなりすぎると茶畑にもよくないらしいのですが、紅茶の甘さを出すには絶対に必要な虫とのこと。

お茶農家さんたちは、絶妙な収穫日を見計らいながら、最高品質のお茶になるように日々努力されているというストーリーを聞くことができました。

「緑茶・和烏龍茶・紅茶」と3種類のお茶が並びました。色味の違いがとっても綺麗!

同じ茶葉で温度を変えながら、何煎も、何煎も。贅沢な時間です。

3煎目の緑茶は、なんとレモングラスを加えて淹れてくださいました。

レモングラスの爽やかさと、お茶のちょっとした渋みが、すごくマッチ!

こういうお茶の品種もありそうってくらい違和感なく美味しいお茶でした。

この後も、アキさんの楽しいお茶トークと共に美味しいお茶とお菓子を存分に楽しみました。

同じ茶葉でも発酵と淹れ方によって全然味が変わってくるのが、とても面白い体験でした。

テイクアウト

▲ 和烏龍のスパークリング ▲

こちらは和烏龍のスパークリング。

「なごみゆたか」という品種の葉を濃いめに水出しして炭酸水で割ったもの。

いやぁ、これは上品で美味しい!

炭酸のおかげで舌の上で香りがポンポンッとはじけて、普通にいただくよりも香りを強く感じます。

「水出しで時間をかけて出しているので、香りが生きてるんです」と、アキさん。

熱を加えずに出す、水出しのお茶は香りがしっかり出てスッキリした味が楽しめるそう。

まだまだ陽射しの暑い季節。これ片手に地獄巡りなんてのもいいですね。

▲ ほうじ茶ラテ ▲

こちらは、ほうじ茶とミルクを合わせたもの。

カフェラテよりもさっぱりとしてて、とっても飲みやすいです。

ホットもあるので、これからのひんやりとしてくる季節にもおすすめの1杯です。

場所

お店は雲仙千々石線(通称:ドラゴンロード)を登り切った交差点にあります。

駐車場はお店の向かいのアウトドア専門店「マウンテンウエストピーク」の横に2台ほど止めれます。

まとめ

「松尾カメラ時計展」の日本茶喫茶室は、とても素敵な空間で最高の日本茶体験ができるお店でした。

テイクアウトもできますが、できればゆっくり時間をかけて楽しんで欲しいところ。

いままで食卓で何気なく飲んでいた日本茶。

今回のワークショップで、初めて「お茶」の持つポテンシャルに興味が沸いてきました。

とてつもなく広い世界が広がってるんだなと実感。

現在、ペットボトルのお茶の消費量が増えているため、急須で淹れるお茶の消費量が急激に減っているんだそう。

こうやって目の前で急須で入れてもらう体験を通して、お茶の奥深さやストーリーなど知れ、とても有意義な時間を過ごせました。

皆さんもぜひお茶の世界を体験してみられませんか?

※ワークショップは事前予約が必要です。

松尾カメラ時計展
住所 長崎県雲仙市小浜町雲仙
電話番号 095-773-3434
営業時間 11:00-17:00
定休日 不定休
WEB インスタグラム

 

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コメント1件

  • 渡辺愛子 より:

    2024年1月に雲仙旅予定しています。ぜひ立ち寄りたい

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